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去る3月3日・4日の2日間にわたって、第3回阪大フロンティア・シンポジウムが開催されました。会場となったのは、大阪市中央公会堂です。大阪市公会堂は、ご存じのように大正時代に竣工したネオ・ルネッサンス様式の格調高い建築物で、国の重要文化財として指定を受けている施設。最新鋭の照明・音響・舞台設備を導入して昨年の11月にリニューアルオープンしたばかりです。
今回のシンポジウムのタイトルは「社会と大学は連携から『融合』へ」。阪大フロンティア研究機構が考える「社会と大学との相乗効果をいかにして具現化していくか」を追究するというものでした。シンポジウムの初日は、あいにくと雨模様の天気でしたが、シンポジウム会場の大集会室は、マスコミはじめ、企業などの研究者、一般の参加者でほぼ満席で開演の時間を迎えました。
この第1日のテーマは「大学と産業界の融合」です。馬越佑吉・大阪大学大学院工学研究科長、磯村隆文大阪市長、文部科学省研究振興局長(代理人)のあいさつに始まり、河田聡阪大フロンティア研究機構長のプレゼンテーション、基調講演、パネルディスカッションなど。大学と産業の関わり、産業連携への意欲的な取り組みなど、たいへん示唆にあふれた講演やディスカッションが行われました。
第2日目のテーマは「学問領域の融合」です。この日は、河田聡機構長や青野正和大阪大学大学院工学研究科教授・物質材料研究機構ナノマテリアル研究所所長の基調講演や、先端的な研究を行っている研究者のプレゼンテーション(森田清三大学大学院工学研究科教授・総括)など。これからの大学がどのような活動を行っていくべきか、あるいはどのような試みを展開していくべきかなど、充実した内容のシンポジウムとなりました。
また今回は、大集会室でのシンポジウム以外にも、多彩な展示やイベントが開催されました。2F会議室では4月から開講される「e-ラーニング」の体験セミナーを実施。実際に講座を担当される田中秀和先生に登場いただき、会議室と双方向でセミナーを行いました。この「e-ラーニング」は、阪大フロンティア研究機構が、まったく新しい大学講座として企画したもので、これからの教育システムとして大きな期待を担っています。
さらに、3F中集会室では、阪大フロンティア研究機構で進められているプロジェクトの研究内容をパネル展示しました。この展示会場では、阪大フロンティア研究機構の4つのナノプロジェクトをはじめ、ヒューマノイド・ロボットによるデモ、組立式木製ドームの組立などの体験などを実施。シンポジウムが行われている時間帯でも、デモを見学する人びと、展示ブースでの研究者の説明に熱心に耳を傾けてる人など、盛況のうちに会期を終えることができました。 なお、阪大フロンティア研究機構では、今後もさまざまなテーマの講演会やシンポジウムを企画・開催していきますので、ぜひご期待ください。
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